2009年度・第8期 入塾式
2009年度・第8期 卒塾式
自然塾での食事
    自然塾レシピ集

     2009.04.17~19

    第03ステージ〜男子〜

    ステージテーマ:「思いやりを持って作物や人に接しよう!」

    共同生活の目標:「時間を守る」



    今回のステージでは、キャベツ・レタスという苗から育てる作物を初めて扱います。苗は人間で言えば赤ちゃんや幼児のようなものです。まだ弱々しく、デリケートなので、思いやりの心を込めて丁寧な世話が必要です。共同生活では「時間を守る」ことを目標に掲げ、「時間を守ることの大切さ」を考え、「時間を守るよう意識する」よう行動してもらいました。

     

     ■ 04月17日(金):夕食

    3st-b1.jpg    自然塾に着くとまもなく夕食です。今日の夕食のメニューは塾では始めての雑炊でした。お腹を空かせた塾生たちは、どんどんおかわりをして、おいしい夕食はたちまちなくなりました。

     

     

     

     

     

     

    ■ 04月17日(金):夜の集い

    3st-b2.jpg活動を始めるにあたり、枝村塾頭からお話がありました。1ステージの目標は「挨拶をする」、2ステージの目標は「人の話を聴く」でしたが、学校などで出来るようになりましたか?挨拶をするときには、笑顔で人の話を聴くときには姿勢と正して最後まで聴くように。今回のテーマであるように、野菜は思いやりを持って育てることでよく育ち、人も同様に、思いやりをもって接すれば信頼を生みます。基本を大切にすることが大事です。「時間を守る」が目標ですが、塾生活でとても大事なことなので、守るようにしてください。個人が意識して生活しないと、チームや全体に影響が出ます。早く終わった人は遅い人を手伝ってあげましょう。時間を守れる人は他人から信頼されます。

     

     

     

     

    ■ 04月18日(土):チーム農園のアイスプラント鹿被害

    3st-b3.jpgチーム農園に植えたアイスプラントが、鹿に食べられていました。さっそくの獣の被害に塾生は驚き、ちょっとがっかりした様子でした。残っていたアイスプラントはポットに避難させてあげました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ■ 04月18日(土):タケノコの差し入れ

    3st-b4.jpg農業指導の先生が自宅からタケノコを持ってきてくれました。塾生たちが活動を行っている間、ボランティアの方々にあく抜きをしていただきました。今日はおいしいタケノコ料理が食べられそうです。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ■ 04月18日(土):チーム農園計画の見直し

    3st-b5.jpg第2ステージではチームの発表が行われ、他の塾生や、スタッフから、さまざまな質問や意見が寄せられました。この時間は、各チームで指摘された点を中心に、チーム農園計画の見直しをしました。どのチームも熱心に自分たちの育てると決めた作物を、いかに目標にかかげたように相談していましたが、中には飽(あ)きてしまったのか、自分の興味のある本を読んでいたりする塾生もいました。チーム一丸となって目標を達成するよう、頑張ってください。

     

     

     

    ■ 04月18日(土):あしおとツアー(ジャガイモの観察・ゴボウの世話)

    市村自然塾関東では、作物の様子を観察しながら必要な世話をして、畑を回ることを、あしおとツアーと呼んでいます。作物には、世話をする人のあしおとを沢山聞かせてあげればあげるほどよく育つということから、あしおとツアーと呼んでいます。今回は1ステージで植えたジャガイモの観察と2ステージで播いたゴボウの観察と世話をしました。

    3st-b6.jpgまず、ジャガイモを観察を行いました。なかなか芽を出さなかったのですが、植えてから3週間目(1週間前)ぐらいから芽を出し始め、今日までには沢山の芽が出ていました。塾生にはジャガイモの芽を観察して発見したことを質問してもらったり、芽をスケッチしてもらったりしました。自分たちがはじめて植えたジャガイモの芽をよく観察し、熱心にスケッチをし、後で見せてくれた塾生もいました。ジャガイモにはなんで双葉がないの?という質問に、農業指導の先生は感心して丁寧に説明してくれました。一方、害虫のニジュウヤホシテントウに興味深々(きょうみしんしん)の塾生もいました。

     

     

     

     

     

    3st-b7.jpg次にゴボウの種をまいた畑に行きました。ゴボウの芽も、あたたかな陽気に誘われたのか、この2ー3日で一斉に発芽しました。ゴボウの芽は、ネキリムシという害虫にやられやすいため、芽のまわりにネキリムシのいやがる卵の殻(から)をまきました。前回のステージで卵の殻を持ってきてくださいと呼びかけていたためか、害虫から作物を守る初めての作業だからか、みんな熱心に行っていました。

     

     

     

     

     

     

     

    ■ 04月18日(土):キャベツ・レタスの植え付け

    今日は、初めて苗というものを植えつけます。苗は人間で言えば、赤ちゃんや幼児のようなものです。とても弱く、傷つきやすい命です。愛情を込めて植えつけるよう呼びかけました。

    3st-b8.jpg最初に畑の雑草をとってから、畝をたてる目安のひもを張り、畝たてをしました。レタスは平畝、キャベツはかまぼこ型畝をたてました。それぞれ、第2ステージで行ったゴボウの畝、ダイコンの畝に続いて2回目ですが、まだまだ、ぎこちない様子が見えました。

     

     

     

     

     

    3st-b9.jpg農業指導にボランティアで来ていただいている先生から、苗というものがどんなにデリケートなものか、キャベツ・レタスは何の仲間か、どうして違う畝を立てるのか、などについてお話をいただきました。キャベツとレタスはまったく違った仲間だという話を、塾生たちは興味深く聞いていました。

     

     

     

     

     

    3st-b10.jpgいよいよ植え付け作業の開始です。今回は腰水といって、ポットを水に浸し、ポットの土にたっぷり水を含ませてから植える方法をとりました。水やりといえばジョウロでやる方法が一般的なので、塾生たちは新鮮な様子でした。

     

     

     

     

     

     

    3st-b11.jpg苗をポットから出して植えつける作業も、丁寧にやらなければなりません。葉っぱを1枚折ってしまうだけで2週間は育ちが遅れてしまいます。根も傷めたらやはり生長に大きく影響します。ポットを下向きにして、葉や根を傷めないよう、株元を押さえて丁寧に出し、植え穴に植えました。しかし、腰水をしてやわらかくなった土は崩れやすく、また、植え穴に深すぎず浅すぎず植えることにも苦労していました。

     

     

     

     

    3st-b12.jpg苗を植えつけたあと、肥料をやりました。苗が育っていくのに、もっとも良い場所、外側の葉っぱの下に指で円を描いて、そこに肥料をやって土で覆いました。しかし、なかなかよい場所に肥料をまけずに、スタッフにアドバイスされる場面も見られました。

     

     

     

     

     

    3st-b13.jpgキャベツの苗もネキリムシの大好物です。また、鳥もおいしい葉っぱを食べにきます。ネキリムシ対策に株元に卵の殻を、鳥対策にネットを張ってもらいました。害虫や鳥や獣から作物を守ることには、とりわけ熱心な様子で、殻まき、ネット張りとも、集中して行っていました。

     

     

     

     

     

     

     

     

    ■ 04月18日(土):マナー講座

    夜の活動時間には、マナーについて考える時間を設けました。

    3st-b14.jpgボランティアの方が、"どうぞのいす"という絵本を、塾生たちに読んで聞かせました。ほのぼのとした物語とボランティアの方のやさしい笑顔に塾生たちはひきこまれていました。そのあと、場面ごとの登場者の気持ちや考えを聞きました。

     

     

     

     

     

     

    3st-b15.jpgその後で、塾生活にかかわりの深い、通塾、入浴、食事の際のマナーについて、チームごとに話し合ってもらい、発表してもらいました。食事のマナーとしては、時間内に食べる、迷い箸(ばし)はしない、全部食べてからおかわりする、などが、入浴時のマナーとしては、体を洗ってから湯船に入る、脱衣所に出るときは体をよく拭く、洗面器を重ねてでる、などが、通塾時のマナーとしては、車内で飲食をしない、車内で座り込まない、電車やバスで騒がない、お年寄りなどに席をゆずる、降りる人を優先するなどが、あげられました。

    マナーとは、自分だけでなく、他の人にももらったら返す(他の人が気持ちよく過ごせるように心がける)、思いやりの気持ちが大切なのですね。

    ■ 04月18日(土):リーダー会議

    3st-b16.jpg土曜日の夜には、塾頭さん、ステージ担当、チームリーダーが集まってリーダー会議が行われます。この日は、共同生活の目標である、"時間を守る"ことで、集合時間も守れなかったことについて、理由を話してもらい、塾頭さんからどうしたらよいかというアドバイスを受けました。また、畑に植えたアイスプラントが鹿に食べられてしまったことで、植えたチームのリーダーから鹿よけネットを張りたいという提案が出されました。

     

     

     

    ■ 04月19日(日):季節の話

    3st-b17.jpg日曜日の朝の瞑想(めいそう)前には、主に二十四節気(にじゅうしせっき)に関した季節の話をします。この日は翌日に訪れる二十四節気のひとつ、"穀雨(こくう)"について話をしました。

    この時期に降る雨は、穀物(こくもつ)の生長を助ける春雨で、昔から種まきなどを始める良い時期として、農作業の目安とされてきました。

    自然塾でも、種まきや植え付け作業が目白押しとなります。塾生たちには、季節を感じながら、そうした自然の中で生きてきた昔の人の知恵を学んでもらいたいと思います。

     

     

    ■ 04月19日(日):チーム農園作業

    日曜日の午前中はチーム農園作業を行いました。まだまだ植えつけたり種をまく作物は少なかったですが、すぐに畝を立てて植え付けや種まきが出来るよう、竹を立てたりひもを張ったりしました。また、鹿よけのネット張りにも取かかりました。

    3st-b18.jpgこのチームは、畑を耕しなおし、畝たて作業とコマツナの種まきを行いました。すでにクワの扱い方がさまになっていました。この後も、チーム一丸となってたてた畝にチーム最初の作物、小松菜の種をまきました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    3st-b19.jpgこのチームは、これから植える作物の畝の位置を測り、畝(うね)の目安を竹と麻ひもで作りました。真剣に、しかし楽しそうに作業を行っていました。これで次回からすぐに植え付けにかかれますね。

     

     

     

     

     

     

    3st-b20.jpgトウモロコシの種をポットに播きました。渡された種を大切そうに、ポットに入れた土にまいていました。次に塾に来る頃には芽が出ているといいですね。

     

     

     

     

     

     

    3st-b21.jpg鹿よけネットを張ろうという意見がすべてのチームでまとまったので、各チームから代表が出て、ネット張りに取り組みました。4つのチームのチーム農園を囲む形で杭を打ち、竹を結んで支柱にし、そこにネットを渡していきます。杭打ちやネットの張りだしに時間がかかり、支柱たてまでで中断しました。参加した塾生はネット張りまで出来ず残念そうでしたが、畑に鹿に食べられる作物が植わっていないので、次回続きをやりましょう。

     

     

     

     

     

     

     

    ■ 04月19日(日):ステージのまとめ、振り返り

    第3ステージを終了するに当たり、枝村塾頭から話がありました。

    3st-b22.jpg「今の時期はお百姓さんにとって忙しい時期です。穀雨が降ったり晴れたりして、種を播くと芽が出やすい。5月になると五月晴れになってすくすくと作物が育ちます。昨日はキャベツとレタスを植え付けましたが、心を込めて作業しましたか?少し雑なところが見えたので、丁寧に作業するよう心掛けて欲しい。ペットを飼っている人は、動物に声をかけて世話をしていると思いますが、作物も声を出して愛情を伝えることが大事です。昨日はマナーの話もありましたが、基本は他人への思いやりだということを忘れずにしてください。目標の"時間を守る"は難しいことです。自分の心に強くないと時間は守れない。時間を守れる人は自分の心に強い人なので、他のこともできます。1分や2分は大したことないと思っていた人の集まりが大きくなればなるほど、1分2分遅れただけでその損は大きくなります。」

    ■ 04月19日(日):編集後記

    今回、キャベツとレタスの苗を畑に植え付けました。塾生にとっては初めての苗の植え付けで戸惑うことも多かったのか、決して丁寧ではない作業も見られました。丁寧に扱わないということは、思いやりに欠けるということですから、作物は愛情を感じられなかったかもしれません。マナー講座では、みんな熱心にマナーについて考えてくれました。しかし、口で言うことと実践できることとは違います。今回発表したマナーが当たり前にできるようになってください。共同生活の目標「時間を守る」については、高い自己評価をしていた塾生が多かったに一方で、なかなか集合時間も守れない現実がありました。時間を守ることは難しく、自分に強くないと出来ません。集団生活の中で信頼を得るためにも、限られた時間を有効にするためにも、これからも"時間を守る"こと、そのためにはどうしたらよいか?を常に念頭に置きながら、行動して欲しいと思います。 

    T.K.