2008年度 ・第7期 入塾式
2008年度 ・第7期 卒塾式

第17ステージ〜女子〜

第17ステージ〜女子〜

ステージテーマ:「自然の恵みに感謝し、野外調理で各チームの味を楽しもう!」

共同生活の目標:「全体で一つの目標を策定する」



早いもので今年の塾活動も残すところ2ステージとなりました。これまでの活動の中でたくさんの野菜の収穫に恵まれ、たくさんの野菜をお腹いっぱい食べる事が出来ました。それらは自分達の力だけで得られるものではなく、太陽や土、水があり、それをとりまくたくさんの生き物たちがいるからこそできるのです。

今ステージではそれらに感謝の意を敬して「収穫祭」を行いました。収穫祭では、収穫はもちろんのこと、第5ステージで自分達の手で仕込んだ味噌を開封し、その味噌を使い野外調理をして食事を味わいました。そのほかにも、8期生へのリレー作物としてコムギの種をまき、12ステージで植えつけたキャベツを家に持ち帰ってもらいました。

共同生活の目標は、前回のステージと同様、塾生達だけで話し合ってもらいました。その結果、「心を込めてと丁寧に作業する」になりました。

■ 11月14日:夜の集い

ステージを始めるに当たって塾頭さんからお話をいただきました。

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「明日は収穫祭。元気に生きていられるのは食べ物を食べているからで、今でこそ何の苦労も無く食事が出来る。昔はたくさん食べられなかった。医療もそんなに発達していないので50歳くらいしか生きられなかった。元気で幸せに生きていられるのはお天道様、大地自然、そして家族や回りの人たちのおかげです。感謝の気持ちを忘れないで取り組んで欲しい。

また、刃物や火を扱うので安全に。残り2ステージ悔いの残らないよう一所懸命頑張ってください。」



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前回同様に共同生活の目標を決めるために、塾生の中から代表者が前に出て進行しました。意見として「自然の恵みに感謝するためには心を込めてないといけない」「野外調理では丁寧に作業するべき」などの意見が出ました。

最終的に共同生活の目標は「心を込めて丁寧に作業する」と決まりました。

塾生達に目標を決めた後、スタッフからどのように具体的に行動するかとたずねると「一心不乱に作業する」「目を向けて集中する」と返事がきました。具体的にすることによって行動が起こしやすくなります。


■ 11月15日:収穫祭 〜味噌開封式〜

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はじめに開会宣言を塾頭さんにしてもらいました。

「大地自然に感謝。我々が元気でいられるのは大地自然の恵みがあるからです。普段塾活動の中で学んだ技術を十分に発揮して今日1日楽しみましょう!」






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まずは、味噌の開封式から行いました。今回も味噌つくりでお世話になったボランティアの方に来ていただきました。

「5月の味噌の味を覚えていますか?あれから6ヶ月経ち、かなり味が熟成されてきたと思います。みなさんも味噌に負けないくらいこの6ヶ月で成長したことと思います。はじめてあった時と目の輝きが違いますよ。」




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早速、開封!

開けたとたん塾生の歓声と共に味噌の香りが土間に広がりました。カビも少なくきれいな味噌樽です。

「仕事が丁寧だからカビが少ないのですよ。」と、ボランティアの方にほめられました。








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とはいえ、保存料を使っていない味噌なので多少のカビがありました。丁寧にカビを取り、今回使う分の味噌をお皿に取り分けました。

この時、塾生達には自分達が作った味噌の出来を味見してもらいました。「おいしい!!」と笑顔がこぼれます。






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とり終えたら再び封印して来年の塾生のために熟成します。この作業も丁寧に行うことによってカビが少なくおいしい味噌が出来上がります。







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ボランティアの方が持ってきてくれた2年間熟成させた味噌をみんなで味見しました。塾生の感想は

「味に深みがある」

「私達の味噌よりも味が濃い」

などと言っていました。





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「新しい味噌のほうがダイズの味があっておいしいという人もいますし、2年3年経った味噌のほうが塩味が取れておいしいという人もいます。人にはそれぞれ好みが合るのですね。みなさんはどうですか?そして、味噌は野菜の味を引き立てる役割もします。みなさんも味噌と同じように周りの人を引き立てられると良いですね。」

そんな人になれると素敵ですね。




■ 11月15日:収穫祭 〜野菜収穫〜

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各チームに分かれて、各畑に植わっている、ニンジン、ダイコン、チンゲンサイ、ミズナ、ゴボウ、ネギ、ハクサイ、キャベツ、レタスなどを収穫しました。

第11ステージの親子大会の時に植えつけたネギもこんなに大きくなり食べごろです。









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収穫してきた野菜の土やアブラムシなど、水で洗いました。この日は天気が良かったのですが、気温は15℃程度でした。「だんだん手の感覚がなくなってくる」「なんだか水のほうが温かいような気がする...」など言っていました。

寒い中、冷たい水での作業は大変でしたが丁寧におこなっていました。







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土を洗い落とした野菜を玄関横に集めました。台の上が野菜であふれています。これらの作物すべて塾の畑で取れたもので、みんなと協力して作業した証です。

大体1回のステージでこのくらいの量の野菜を使うことを説明すると、塾生達はこんなにたくさんの野菜を食べていることに関心を示していました。




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塾生の代表者が普段お世話になっている調理師さんへお礼の言葉を言い、一部を手渡しました。

その後、塾生全員で感謝の気持ちを込めて、お礼とこれから2ステージもよろしくお願いしますと挨拶をしました。






■ 11月15日:収穫祭 〜野外調理〜

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早速調理開始です。各チームで調理担当、かまど担当、焼き芋担当、おにぎり担当と分かれて作業しました。それぞれ責任持って役割を果たしました。







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こちらでは、おやつ用の焼き芋の準備です。ぬれた新聞紙でサツマイモを包み、その上からアルミホイルで包むと、良い具合に蒸し焼きになるのです。おいしい焼き芋を作るコツですね。







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切り終わった食材をなべに入れていきます。下から火の通りにくいものから入れていきます。出し汁を加えて火に掛けました。








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いままで、食当の時にご飯炊きをやってきた塾生にとってはさほど難しくない作業です。火を絶やさないように竹の薪を火の中に入れていきます。







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最後の仕上げとして、自分達が作った味噌を溶かして完成です。









■ 11月15日:収穫祭 〜昼食、片付け〜

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自分達で取り分けて、昼食です。









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ボランティアの方や調理師さんも交えての食事です。自分達で収穫して調理して外での食事はおいしいですね。寒空の下みんなの笑顔でした。







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食べ終わったら片付けです。使ったナベをたわしできれいに洗います。これも釜飯炊きの時にやっている作業なので手馴れたものですね。

このほかの塾生にはテーブルやイスなどを片付けてもらいました。









■ 11月15日:収穫祭 〜相撲大会〜

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食事のあと急に雨が降り、外で予定していた奉納相撲を室内で行える腕相撲に変更しました。自分が持っている力をすべて出しての真剣勝負!応援にも熱が入ります。







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学年ごとに優勝者が決まりました。優勝者には賞品としてサトイモ1株プレゼント!おめでとうございます。もちろん自分で畑に行って掘ってもらいます。







■ 11月15日:共同農園作業 〜コムギの種まき〜

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雨も上がり、共同農園作業としてコムギを種を播きました。

はじめに種を播く目安のために防鳥テープを張りました。







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テープの下に種を播くためにクワで溝を切ります。傾斜のある畑ではうまく溝が切れないのですが、なかなか上手に出来ていました。もうクワの使い方も様になっていますね。










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来年の塾生達のことを思い、1粒1粒心を込めて丁寧に種を播いていきました。











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種まきを終えたころには辺りは薄暗くなり、引き上げて道具を洗う時にはもう真っ暗になってしまいました。夏のころはPM6時くらいまでまだまだ明るかったのですが、ここ最近はPM5時にはこの暗さ。日が短くなって冬が近づいていることを実感したのではないでしょうか?









■ 11月15日:夜の塾活動 〜歌の練習、作文〜

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夜の塾活動では卒塾式に歌う歌の練習をしました。「ふるさと」と「今日の日はさようなら」です。知らない塾生もいましたが卒塾式までに歌えるように18ステージでも練習します。










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今までの活動を通して、感じたこと、学んだことをまとめてもらいました。また、それらのことを将来の夢にどのように活かしていけるか書いてもらいました。

以前に書いた作文よりも内容が充実していたように感じました。成長しましたね。






■ 11月16日:共同農園作業 〜お土産キャベツの収穫〜

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この日は小雨が降る天気でしたが、第12ステージに植えつけたキャベツが大きくなりました。収穫祭のおすそ分けとして家族にお土産として持ち帰ってもらいました。

自宅ではどんな料理で味わったのでしょうか?






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こちらは腕相撲大会で優勝した3名が雨の中、賞品のサトイモを掘りに行きました。見てください!この大きな葉を!このあとこの葉を傘代わりに塾舎まで戻ったのはいうまでもありませんね。










■ 11月16日:チーム農園作業

チーム農園も残すところ2回になりました。最後のステージに畑を更地にして返してもらいます。そのために多くの作業を残してしまうと終わらなくなってしまうので、このステージ中に片付けられることは片付けました。

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このチームはカゴいっぱいにチンゲンサイを収穫しました。何も言わなくても新聞紙を持ってきてチームのメンバー7名分に分けて包んでいました。







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チーム農園に立っていた看板を分解しています。釘を抜き、土もしっかりと落としてもらいました。











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防虫ネットも洗ってもらいました。これらの道具はまた来年の塾生も使います。次使う人のことも考えてしっかりときれいにしてくれました。











■ 11月16日:ステージのまとめ

ステージの終わりに塾頭さんからお話をいただきました。

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「今回の収穫祭を通していろいろな人に支えられていることがわかったと思います。また、作文などから、自然塾に入って身につけてもらいたかった相手に対する思いやりや優しさを感じられました。この気持ちは塾だけでなくこれから先の生活で活かして欲しいです。

次はいよいよ最終ステージ元気に悔いの無いように過ごしてください。」




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最後に共同生活の目標のまとめをしました。土曜日の振り返りでは43%という非常に低い評価でしたが、注意しあう、意識する、注意されたら行動を改めるなどの改善策が出されました。それを踏まえて日曜日の振り返りではキャベツの収穫、チーム農園作業などでも自分達が納得できる働きが出来たようで93%と高い評価になりました。

残り1ステージ。本当に悔いの残らないように行動してほしいです。



■ 編集後記

今回は収穫祭ということでさまざまな野菜を収穫してもらいました。これらの野菜は土、太陽、水などの大地自然の恵みがあることで育てられるのです。もちろんそれだけでなく、塾生やスタッフなどの人の手が加わって野菜は育っていくのです。普段何気なく食べている食事にはたくさんのおかげさまが詰まっていることが、塾生達に実感してもらえたと信じています。

そして、市村自然塾として、このように活動が出来るは、支援してくださる会社、支えてくださるボランティアスタッフやここ寄(やどりき)地域の方々の理解があるからです。本当に感謝します。

残すところ、あと1ステージ。我々スタッフも悔いの残らないよう活動に臨んでいきます。

K.M.