2008年度 ・第7期 入塾式
2008年度 ・第7期 卒塾式

第04ステージ〜女子〜

第04ステージ〜女子〜

ステージテーマ:「お茶つくりに挑戦し、新茶の味を楽しもう!」

共同生活の目標:「時間を守る」



自然塾のある神奈川県足柄上郡は「足柄茶」という名茶の産地で、いたるところにお茶畑が広がっています。5月2日に八十八夜を迎え、自然塾の周辺の山々も、お茶畑も燃えるような緑で覆われています。今ステージのメインイベントはお茶摘みとお茶づくり。お茶摘みの歌にあるように、季節を満喫しながら、自分たちで摘んだお茶の葉でお茶を作り、その味と香りを満喫しました。

また、この時期は農繁期にあたり、夏野菜の植え付けを中心に、やるべき農作業が山ほどあります。計画ではそれらを行うことになっていましたが、天気はあいにくの雨模様となってしまいました。

また、共同生活の目標は「時間を守る」。総じてしっかりと活動に取り組めている女子塾生ですが、今回は特に時間を守ること、および、時間の大切さを意識して活動してもらいました。

■ 05月09日:夜の集い

第4ステージを始めるにあたり、木全塾頭から話がありました。

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皆さんを見ていると一生懸命頑張ろうというのが伝わってきます。しかしただやっているだけでは駄目です。たとえば食事では、好き嫌いなく食べます。掃除などもきちんと丁寧にやること。そうしたことから、なぜそうするのか、いろいろなことがわかってきます。ものに対する感謝の気持ちも生まれてきます。チーム農園計画などでも、やろうと決めたことは何が何でも最後まで一生懸命やること、そして協力すること、自分が終わっても終わってない人を手伝ってあげるような気持ちが大切です。

また、時間を守るのは自分自身の心です。いつも遅れていると信用・信頼されなくなります。自分自身に厳しくできるようになってください。

■ 05月10日:お茶摘み

5月2日の八十八夜を迎え、お茶畑はどこも燃えんばかりの新緑です。最初に古くて固い葉っぱは摘まないこと、一芯三(二〜五)葉の新芽の部分を摘むこと、各チームほぼ300gを摘むこと、といった注意を受け、塾庭に面したお茶畑でお茶摘みを行いました。

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天気はあいにくの雨模様。塾生はカッパを着てお茶摘みを行いました。

天気こそ悪かったですが、塾生は生き生きとお茶摘みを行っていました。







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摘んだお茶の新芽の部分です。さわやかなお茶の香りが漂ってきそうです。








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摘んだお茶の重さを量り、各チームともほぼ300gにしました。

摘んだお茶の葉は水洗いした後、さっと蒸して午後のお茶作りの時間に備えます。







■ 05月10日:あしおとツアー

この時期は行うべき作物の世話がたくさんあります。しかし、雨で畑が湿った状態では作業を行うと土を固くしてしまい、作物によい影響を与えません。そこで、行うべき世話の説明をしながら畑を回りました。

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ぜひとも塾生に行ってもらいたかった作業のひとつ、ジャガイモの芽かき・追肥・土寄せ作業です。

残念ながら塾生に行ってもらうことができないので、1株だけやり方を見てもらいました。






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ゴボウの芽のまわりに卵の殻を撒いて、ヨトウムシの食害から防ぐ作業は、前回はまだ芽が一部しか出ておらず、観察だけ行い、後日芽がかなり出揃ったところでスタッフが行いました。

今回、スタッフが卵の殻を撒いたとき以降に出た芽に卵の殻を撒いてもらいました。しかし、数も少なく、大人数だと畑を固めてしまうため、塾生を代表して数人に行ってもらいました。




■ 05月10日:DVD鑑賞 〜昔の農業〜

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あしおとツアーから戻った後、"昔の農業"というDVDを鑑賞しました。東北地方のある農村で、1年を通じてどのような作業が行われていたかを再現したDVDです。

昔の農村の人たちは、村人同士協力しながら大変な重労働をこなすと同時に、いろいろな知恵を生かして暮らしていたことがわかります。塾生たちにも、そうした苦労や協力、知恵などが伝わったのではないかと思います。




■ 05月10日:お茶作り

いよいよ、今ステージのステージテーマともなっている、お茶作りの始まりです。

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朝、チームごとに摘んだお茶の葉はさっと蒸して冷ましてあります。これから、このお茶の葉からチームごとオリジナルのお茶ができるのです。







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まずはホットプレートの温度を高め(180℃ぐらい)にして、水蒸気をとばします。水蒸気はとても熱いので、箸で炒りながら水分をとばしていきます。

本格的なお茶作りでは、もっと低温で時間をかけるのですが、塾活動でお茶作りを行うことのできる時間は限られているので、このような方法をとります。




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水蒸気がとんだら温度を低めにして、炒る担当と揉む担当に分かれます。手のひらでうまく針を転がすように揉んで、残った水分をとばしていきます。







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お茶の葉に含まれる水分がほぼとんで、乾いた状態になりました。

各チームで出来上がったお茶の重さを量りました。それぞれ摘んだお茶の葉と出来上がったお茶の重さは以下のようになりました。

Aチーム:お茶の葉 310g→お茶 86g

Bチーム:お茶の葉 305g→お茶 70g

Cチーム:お茶の葉 330g→お茶 72g

Dチーム:お茶の葉 300g→お茶 80g


■ 05月10日:おやつの時間 〜作ったお茶を味わう〜

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各チームお茶が出来上がったところで、そのお茶を味わいながらおやつをいただく準備にかかりました。

食堂を手早く掃除し、テーブルと座布団を並べました。さすが女子塾生、てきぱきと協力して手早く作業をしています。





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お茶をおいしくいただくポイントについて説明しました。ポイントは、

1. 使うお茶の葉をケチらないこと

2. ぬるめのお湯(70〜90℃)でお茶を出すこと

3. お湯を入れたらじっくり出す(2〜3分)

4. 濃さが均等になるように、湯呑みに少しづつ入れること

です。



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じっくり出したお茶をチームのメンバーの湯呑みに少しづつ注いでいきます。メンバーの視線も注がれるお茶に釘付けになっています。

おやつで飲んだお茶の残りは、チームで分けてお土産として持ち帰りました。

明日5月第2日曜は、母の日ですね。それぞれの家庭で、お土産をもとにお茶談義に花が咲いたでしょうか?




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おやつには、いろどりのきれいな桜餅が出されました。かしわの葉で包み、隣の秦野市名産の桜の花の塩漬けつきです。








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お茶を味わったあと、希望者は桜の花の塩漬けをお湯に浸し、桜湯を味わいました。結婚式などで出される縁起物です。

桜湯を味わったあと、桜の花の味見をしてみる塾生もいました。









■ 05月10日:チーム農園作物を育てるためのコツ 〜農業の先生からのお話〜

お茶を味わったあと、ボランティアで農業指導をしていただいている先生から、塾生がチーム農園で育てようとしている作物を育てる上でのポイントについてお話をしていただきました。

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トマトを育てるための注意点やスイカ・メロン・キュウリといったウリ科の作物を育てるためにどうしたらよいかなど、塾生がこれから育てようとしている作物について、具体的なお話をいただきました。

自分たちで育てようとしている作物の話だけに、塾生も集中して聴いていました。





■ 05月10日:夜の塾活動  〜危険生物の話〜

温かくなるにつれ、さまざまな生物の活動も活発になってきました。夜の活動では、塾で活動するにあたり、塾で注意すべき危険生物の話を行いました。

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危険生物には、スズメバチ、マムシといった命にかかわることもあるもの、ムカデや毒蛾など被害を受けるととても大変な思いをするもの、ブユなど命にかかわることはないものの、塾生・スタッフは必ず被害に会い、不快な思いをするものまで様々です。

また、広い意味で生物をとらえれば、毒のある植物や、微生物にも注意の必要なものがあります。

それらの被害を受けないように、あるいは最小限にするように、話を生かしていってもらえるとよいと思います。


■ 05月11日:季節の話〜朝の瞑想

日曜日の朝食前には瞑想の時間を設けていますが、その前に二十四節気などの季節の話を行い、瞑想の時間に季節を感じてもらう工夫もしています。

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今回のステージでは、立夏について簡単に話しました。立夏とは字のごとく夏が立つ、すなわちこれから夏に向かう区切りです。今年は5月5日が立夏に当たります。

立春、立夏、立秋、立冬はそれぞれ次の季節の始まりです。昔の人はそうした暦を暮らしに、農業に生かしてきたのです。





■ 05月11日:チーム農園計画の見直し

今ステージはあいにくの雨模様、雨は朝まで降り続き、午前中には上がったものの畑の土の状態は悪く、作業ができる状態ではありませんでした。しかし、この第4ステージはやらなければならないことが目白押しのステージです。そこで、作業計画を見直すとともに、自分たちの代わりにスタッフにお願いして行ってもらう作業を具体的にまとめてチームごとに提出してもらいました。

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農業を行った経験のない塾生たちがほとんどを占める中、これまではチーム農園で具体的に何をやったらよいのか、まだピンときていない塾生も多いようでした。

しかし、昨日農業指導の先生からかなり具体的なお話をいただいたことで、自分たちのやるべきことが見えてきたようです。スタッフにお願いする作業も、トマトの花をどちら向きに植えてくださいとか、ホットキャップの絵の部分をどちら向きにしてくださいなど、かなり具体的に書いて提出していました。


■ 05月11日:チーム農園作業・案山子、チームの看板作り

チーム農園計画の見直しが終わったチームは、雨天でもできる作業、案山子づくり、チームの看板作りなど、チームごとそれぞれ行いました。

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このチームでは、もらった種をポットに播いて苗作りをしました。この作業なら畑に入らなくても大丈夫で、雨上がり直後の畑の土を固めてしまうこともありません。










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チームの看板作りが途中だったこのチームは、看板作りの続きを行いました。








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ポット播種、看板作りなどがない(終わった)チームは、案山子の作り方を教わり、案山子作りに挑戦しました。

案山子の骨組みになる竹をしっかり固定しようと、目つきも真剣そのものです。






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塾頭さんも参加して案山子の骨組みに衣装を着せています。みな楽しそうです。








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さすがは女子塾生、案山子といっても衣装に凝り、刺繍まで行う塾生も出現しました。

しかし、今日は時間切れ。案山子のパーツが出来上がったところで記念撮影です。

案山子づくりの続きは、また雨が降ったステージでのお楽しみとなりました。





■ 05月11日:ステージのまとめ・振り返り

第4ステージを終了するに当たり、木全塾頭から話がありました。

今回のステージは雨で予定したことが出来ませんでしたが、がっかりしないでください。自然相手ではそういったこともあります。また、雨だったからこそ出来たこともあります。

時間はみんなに平等にあります。それを上手に使えるか使えないかは自分次第です。その時間をおいしいものを食べたり、ボーっとしていても、勉強していても、それを選ぶのは自分です。限られた時間の中で一生懸命努力してください。10年後にこうなりたいと思ったらそれに向かって努力する。そのために、今どうするかを考えてください。


■ 編集後記

女子第4ステージの活動は完全に雨にあたってしまいました。そのため、塾生たちには是非とも行ってしまいたかった共同農園・チーム農園の夏野菜の植え付け、ジャガイモの芽かき・追肥・土寄せ、をまったく行うことが出来ませんでした。ぜひ行ってほしいといっても残念ながら自然は待ってくれません。夏野菜の苗は今植えつけなければ弱ってしまい、次回のステージではまた別のやるべき農作業が山ほど待っています。もちろん塾生にこの間に来てもらうわけにもいきません。

したがって、それらの農作業は塾生に代わってスタッフが行うことになりました。チーム農園作物は、何を具体的にどうしてほしいと話し合ってまとめてもらい、それをスタッフが行うことになりました。

しかし、雨にたたられて農作業こそほとんど出来ませんでしたが、それなりに充実した時間を塾生たちは過ごすことが出来たようです。出来れば次回以降、よい天気に恵まれ、農作業をしっかり出来ることを祈ってやみません。

共同生活の目標に掲げた「時間を守る」ことについては、その達成度を塾生に出してもらったところ、かなり高い達成度を出す塾生が多くいました。これはおそらく、集合時間(起きる時間、寝る時間なども)を守る、ということだけについて時間の守ることをとらえているからだと思います。

第4ステージではこの段階でよいのかもしれません。今後塾活動が進むにつれ、塾頭さんの話にあったような時間の大切さ、時間の使い方、も含んだ見方で努力できるようになると塾生たちももっと成長できると思います。

T.K.