2008年度 ・第7期 入塾式
2008年度 ・第7期 卒塾式

第03ステージ〜女子〜

第03ステージ〜女子〜

ステージテーマ:「入塾1ヶ月を振り返り、基本を大切にしよう!」

共同生活の目標:「ルールを守る」



第1ステージから1ヶ月が過ぎました。自然塾周りの山々は萌黄色から、新緑へと日に日に濃さを増しています。畑の作物も同様、定期的に降る雨のおかげで順調に発芽し、ぐんぐん成長しています。今ステージはキャベツとレタスの苗を植えつけますが、温室で大事に育てられてきた苗を広い畑に植えつけるので、たいへんデリケートな作業となります。またジャガイモやゴボウなどこれまでのステージで種を播いた作物も、育てはじめの今こそ、しっかり観察し今後の世話を考えてあげなければなりません。また、活動を開始してちょうど1ヶ月にあたる今回のステージは、これまでの活動を振り返り、さまざまな場面での基本を見直して身につけていく大切な時期でもあります。そこで今ステージのテーマを「入塾1ヶ月を振り返り、基本を大切にしよう!」と設定しました。

また30人以上が3日間一緒に生活する自然塾では、たとえ1人でも身勝手なことをすると、みんなに迷惑がかかってしまいます。一人ひとりがルールやマナーを守ることは、みんなが安心して気持ちよく生活するための、果たすべき最低限の約束だと考えます。そこで共同生活の目標を「ルールを守る」とし、ルールやマナーを意識して生活してもらいました。

■ 04月25日:夜の集い

女子第3ステージを始めるにあたり、目標「ルールを守る」について、木全塾頭からお話がありました。

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「ルールやマナーを守ることで周りの人から信用されます。自分が良ければいいのではなく、他の人のことを考えることが大切です。当たり前のことを守れる、自分を律する強い人間になって欲しいと思います。」







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ステージ担当からは、「初心忘るべからず」という話と、自然塾ルール&マナーの再確認がなされました。








■ 04月26日:あしおとツアー 〜ゴボウ・ジャガイモの観察・ハツカダイコン収穫〜

『足音(あしおと)を聞かせれば聞かせるほど作物はよく育つ。』と言われます。これは、畑に足を運んで作物の様子を観察して、作物が必要としている世話をしてあげることを指します。そこで、自然塾では『あしおとツアー』と題して、作物を観察し世話してあげる活動を行っています。今回は塾生がこれまでに植えつけたジャガイモとゴボウとハツカダイコンに足音を聞かせました。

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ゴボウはちょうど芽が出たところでした。若い芽は「ネキリ虫」の大好物であるため、もう少し大きくなったら、卵の殻を播いて守ってあげる必要があります。







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ジャガイモは品種によって芽の出方がまちまちでしたが、葉っぱは青々としていて順調そうです。塾生達は芽の数を数えたり、葉っぱをスケッチしたりしました。







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入塾式で種を播いたハツカダイコンが随分と大きくなりました。もう少し大きくすることもできるのですが、寒暖の差や雨のために割れてしまうものが出始めました。そこで、最も美味しく頂ける今のうちに収穫することになりました。ほとんどはお土産に持ち帰ってもらい、各ご家庭で楽しんでもらうこととし、一部は塾での食事に出してもらえるように、「よろしくお願いします」と調理師さんに持っていってもらいました。







■ 04月26日:共同農園作業 〜ダイコンの種まき〜

おやつを挟んで、続いては先ステージ雨天のために作業できなかったダイコンの種まきを行いました。

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鍬(くわ)を使い、通路の土を盛り上げ、かまぼこ型の畝(うね)を作りました。塾生たちはまだ、鍬を使うのに慣れていませんので、最後の仕上げは手で行いました。これから作業を重ねていくにつれてこれら道具が思うように使えるようになるでしょう。









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畝がたったら種まきです。ダイコンの種は芽を出すのに光を嫌うため、プラスチック製のコップの底を押し当てて深めの穴を作り、その穴に正三角形になるよう3粒の種を播きました。これは、間引きをしながら育てて、その間引き菜も美味しくいただくためです。









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種がまき終わると芽が出た後に虫に僅かな葉っぱをかじられてしまわないように防虫ネットをトンネル状にかけて覆いました。無事に大きくなるよう祈ります。







■ 04月26日:チーム農園計画の見直し

いよいよ今ステージから、チーム農園で実作業が始まります。そこで先ステージの作付け発表で指摘を受けたところなどを再検討し、計画を練り直す時間をとりました。

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まず初めにステージ担当から農業用語の基礎知識と作物を育てる基本的事項の説明がありました。








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続いて、各チーム毎に鳥獣対策や種苗の作付時期・品種の再検討を行なってもらいました。話し合いを重ねてメンバーの認識を1つにし、チーム全員でチーム農園を作り上げていきましょう。







■ 04月26日:共同農園作業 〜キャベツ・レタス苗の植え付け〜

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予報では夜から雨と報道されていましたが、午後になると早々に雨が降ってきてしまいました。それでも、生き物であるキャベツ・レタス苗の植え付けを次回に延期するわけにはいきません。雨合羽を着て作業に出かけました。ただし、屋内で事前に苗の扱い方を習ったり、作業を軽減する措置は十分に取られた上での出発です。








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本来であれば畝たてをしますが、今回は畝を立てずに苗を等間隔に並べ、植え付けを行いました。(畝に替わる物として後日スタッフが株元に土を寄せました。)







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広い畑に旅立つ赤ちゃん苗は、急激な環境の変化を一番嫌います。植える深さも重要で、深過ぎても浅過ぎても苗に負担をかけてしまいます。また折れやすい下葉を折らないように作業しました。







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苗を畑に植えたら、それで終わりではありません。畑に旅立つ苗には、"お弁当"を持たせてあげましょう。苗の周りには、これからしばらく分の肥料を施してあげました。また「ネキリ虫」という害虫に切り倒されないように、卵の殻を細かくしてキャベツ苗の周りに敷き詰めました。これで身を守れるはずです。





■ 04月26日:夜の塾活動 〜マナー講座〜

夜の塾活動では、ボランティアの百瀬さんと一緒にマナーについて考えました。マナーとは、周りの人に嫌な思いをさせないための思いやり・心遣い・気配りです。みんながマナーをきちんと守れないとルールが増えていくのです。自然塾にはスタッフが定めた色々なルールがありますが、今回は自分たち自身で18ステージまで守る約束事を決めました。

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マナーが必要な場面はたくさんありますが、今回は「通塾」「食事」「入浴」の3つの場面で、どんなマナーが必要かを考えて発表してもらい、ホワイトボードに書き出しました。そして今度はそれをもとに、女子塾生全員で1つの場面につき1つの約束事を絞り込みました。






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約束事が決まったら、今度はそれを1枚の模造紙に書き出します。「自分たちでこの約束事を決めました。18ステージまでこの約束事を守ります」という誓いの意味を込め、サイン代わりに自分の手形を描いていきます。そして最後に、みんなで決めた約束事を中央に書き出して完成です。





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「電車内では大声を出さないで静かにする」

「食事中は、口に物を入れて話さない/音を出して食べない」

「入浴時は、湯舟に入る前に体を洗い、石けんを流す」

と、決まりました。これらは女子塾生みんなで決めた約束事です。18ステージまで守れるよう頑張りましょう!




■ 04月26日:リーダー会議

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第2回目となるリーダー会議では、各チームのリーダー以外にサブリーダーが1名自主的に参加してきました。そして、今回から持ち回りでリーダーの中から1名が司会進行を勤めます。また、自分のチームのメンバーについて、あるリーダーから議案が提出され、木全塾頭が相談に応じていました。





■ 04月27日:チーム農園の作戦タイム

この日の活動時間は丸々チーム農園の時間に当てました。

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自然塾には、チーム農園ファイルというものがあり、チームで調べたことをまとめたり、作業の計画を立てたりしています。今回はじめて登場した書類だったので記入の仕方を説明したところ、みんな熱心に計画を確認していました。









■ 04月27日:チーム農園作業 〜土作り〜

いよいよチーム農園作業です。まずは作物を植えつける前の作業として雨天のために前回できなかった土作りを行いました。土作りとは、作物を育てる前に、空気や水を適度に含む、作物が育ちやすい土の環境を作ることです。各チームの畑に牛糞堆肥と腐葉土を混ぜ込みました。

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牛糞堆肥は、その名の通り、牛糞を発酵させて作った堆肥で、土を良くしてくれると同時に長い間少しずつ養分を出してくれます。重さ約15kgの牛糞堆肥を、積んである小屋からチーム農園まで運びます。通常は、チームのメンバーと協力して運びますが、中には一人で担ぎ上げる力自慢も居ました。





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塾庭の片隅には自然塾周辺の山の落ち葉を1年ほど寝かせて作った腐葉土の山があります。ほどよく分解されている腐葉土を畑に入れると様々な生き物の餌となり、作物にとって良い土をつくるもととなります。塾生はプラミ(写真オレンジ色の道具)にいっぱい腐葉土を乗せて自分達の畑に運びました。





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牛糞堆肥、腐葉土を自分たちの畑に運んできたら、プラミにあけて満遍なくまきます。まき終わったら、次はチームのメンバーが力をあわせて畑を耕しました。みんな力強い姿を見せてくれましたが、中には、横一線に並んで見事なチームワークで耕し始めたチームもありました。チームのカラーが色々と出る場面です。





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耕し終えたら、クワあるいはレーキという道具を使って平らにならします。これは畑が平らでないと雨によって一箇所に水が溜まったり、畑の土が外に流れ出てしまうため、それを防ぐ重要な作業なのです。







■ 04月27日:作物表のシール貼り

おやつの時間に、今回のステージで世話をした作物のシールを土間の作付け表に貼りました。

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今ステージはキャベツ・レタス・ジャガイモ・ゴボウ・ダイコン・ハツカダイコンと、たくさんの作物を観察したり、世話をすることができました。しかし、まだまだ畑の作物の種類は増えていきます。野菜の生長に置いていかれないように、これからも皆で力を合わせて世話をしていきましょう。








■ 04月27日:チーム農園作業 〜作付け開始〜

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おやつを挟んでの後半戦もチーム農園作業です。あるチームはイチョウ芋という山芋の一種を切り分けて(ジャガイモの際に学んだ)切り口に灰を付けて種イモを埋めました。










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他のチームも限られた時間の中で、ポットと呼ばれる育苗鉢に種をまいたり、畑に直接種をまいたり、苗を植えたりしていました。次のステージになると時期がずれてしまいます。今回は時間がないからと言っても、人間の都合に合わせて自然は待ってくれないのです。






■ 04月27日:ステージのまとめ

ステージを終えるにあたり「基本を大切にする」というステージテーマについて、木全塾頭から振り返りのお話がありました。

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「基本を大切にするとキレイにしっかりできます。何でも心を込めて丁寧にしましょう。丁寧に作業することで、自分の良い心が表れます。また、心を込めて道具を扱うと物に愛情が生まれます。物を大切にできる人は、人も大切にできます。自分の良い心を形で表せるようになりましょう」





■ 編集後記

今回の塾活動では、(雨の中でしたが)まだ弱々しい苗を畑に植え付けたり、芽が出たばかりの作物を観察して必要な世話を考えるなど、「基本が大切」ということに焦点を当てて作業を行いました。チーム農園でも今回初めて実際の作業がスタートしました。塾生たちがこれら初めての作業に対して、戸惑いながらもワクワクして取り組んでいる姿が印象的でした。塾生の成長においても、自然塾に慣れてきたこの時期は大切な時期です。慢心したり中だるみをしたりせずに良い習慣を身につけてしまえば、段々とそれが当たり前となり苦にならなくなります。「初心忘るべからず」というわけですね。

共同生活の目標「ルールを守る」については、大半の塾生が高い達成度を申告してきましたが、如何にルールやマナーを守ることが難しいかを実感した塾生も中にはいたようです。守るべき最低限のルールやマナーを守ることで、お互いの自由と尊厳とを守っていきましょう。

H.T.