2008年度 ・第7期 入塾式
2008年度 ・第7期 卒塾式

第16ステージ〜男子〜

第16ステージ〜男子〜

ステージテーマ:「先人の知恵である食品加工について学ぼう!」

共同生活の目標:「これまでの共同生活目標の中から、塾生全体で一つの目標を選ぶ」



今回は、第5ステージで植えつけたコンニャクイモを収穫し、こんにゃくづくりをおこないました。コンニャクという植物はそのままではとても食べられない植物で、それが食べれるようになるまでには、先人の知恵の積み重ねがあったはずです。そのため、上のようなステージテーマをかかげて活動しました。共同生活の目標は、今回も前回同様に塾生全体で話し合って決めてもらいました。今回も塾生の中から代表者が出てきて決めてもらいました。その結果、『人の話を聴き、何事も心を込めて丁寧に作業する』という目標に決まりました。

■ 10月24日:塾生到着前

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共同農園から収穫された野菜は、市村自然塾のみんな(塾生、スタッフ)のお腹を満たすため、ステージ前に必要な量収穫され、きれいに洗われ、傷んだところははずされ、用意されます。

今回は、これだけの大地の恵みがありました。スタッフが泥や皮を落とし、このあと、調理人さんが腕を振るいます。







■ 10月24日:夜の集い

ステージを始めるにあたり、木全塾頭からお話をいただきました。

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「最近のニュースにあったように、パンをのどに詰まらせてなくなられた小学生がいたようです。市村自然塾の塾生の中にも、お茶で食べ物を流し込む人や姿勢が悪い人がいます。市村自然塾の4つの教えの中によく噛んで好き嫌いなく食事をするというのがあります。よく噛めば、骨格もよくなり、健康にもいいです。世界の中の13億の人が一日1ドル以下で生活し、3秒に1人亡くなっています。皆さんは食べ物のおかげで生きているのです。食べ物を残すということは、野菜や動物などの命を粗末にすることだと肝に銘じてください。残り、3ステージだけになりました。悔いのない塾生活を送ってください。」

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次に共同生活の目標を決めました。リーダー・サブリーダー計4人が出て司会進行を務めてくれました。目標案として、1. 細かいスケジュールにあわせて頑張る、前回の失敗を繰り返さないため、時間を守る。2. 食品加工で失敗しない様に、何ごとも心を込めてきちんと丁寧にさぎょうする。3. 電車内のルールが守れていないので、ルールを守る。4. 食品加工で失敗しないように、人の話を聴く。が出ました。食品加工があるということで、2と4に意見が集中し、1と3の塾生は意見をどちらかに譲り、結局両方をあわせた『人の話を聴き、何事も心を込めて丁寧に作業する』に、目標が決まりました。

■ 10月25日:共同農園作業 〜ササゲの片付け〜

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本来ならば、卒塾式のお赤飯に入るはずのササゲなのですが、天候のせいか、今年はまったく豆が入りませんでした。

豆の大きさについて、簡単に説明した後、片付けるといっても、雑に扱わず、丁寧に心を込めて行って欲しいと説明しました。





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しっかり、根元に近いところを引っ張って抜きました。こうすると、引きちぎれて、根が残りません。そうしてぬいたささげを巻き取って集めていきました。










■ 10月25日:塾活動 〜コンニャクの収穫・計量〜

5ステージで植えたコンニャクを収穫し、その後、午後のコンニャク作りでチームで使う分を計量しました。

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コンニャクの地上部は枯れてなくなっていますが、植えたときに、目印の竹を立てました。

目安ひもと竹の間にコンニャクイモがあるはずです。

イモを傷つけてしまわないよう、慎重に掘りました。









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午後のコンニャク作りで各チームが使うコンニャクイモの量は500gです。皮や芽の部分は除かなければならないため、だいたい700gぐらいのコンニャクイモを各チームで使いました。










■ 10月25日:塾活動 〜卒塾アルバム作成の時間〜

チーム分のコンニャクイモの計量が終わったチームは塾生室に戻って、卒塾アルバムづくりの時間としてもらいました。

■ 10月25日:塾活動 コンニャク作り〜前編〜

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まずは、コンニャクを金だわしできれいに洗います。こうしてコンニャクの皮を落としました。

コンニャクは手に触れると痒くなるので、ゴム手袋をはめて行いました。






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コンニャクイモをミキサーにかけるため、適当な大きさに切りました。コンニャクイモはぬるぬる滑るので、手元を十分気をつけて行いました。







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30秒ほどコンニャクイモと水をミキサーにかけたら、大鍋に移しました。

大鍋に移したら、火にかけました。







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最初はさくさくしていたものが、最後には、もっさりしてきました。








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途中で、鍋底や鍋のまわりにこびりつかないよう、よくかき混ぜることがポイントです!やけどしないよう、気をつけて!








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十分もっさりしてきたら、火から上げ、用意しておいた、ぬるま湯で溶いたソーダ水をすばやく混ぜました。

熱いけれども、コンニャクとソーダ水が十分混ざっていないと、だま、が出来てしまうから、要注意です。









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コンニャクとソーダが混ざったので、バットにのばしました。手に水をつけて、なじませ、表面を平らにしました。

このままで、夜まで常温で覚ましておきました。






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使った道具をきちんと後片付けするのも、大切な仕事ですね。

しっかりと鍋などのコンニャク作りに使った道具を洗って後片付けしました。







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各チームごとのコンニャクがカウンターに並べられました。食べられるようになるには、まだあく抜きが必要です。








■ 10月25日:食品加工の講義 〜塾で作ってたべているもの、梅干など〜

コンニャク作りは、厨房の設備の関係上、1回に2チームしか行えません。そのため、コンニャク作りを2チームが行っている間、残りの2チームは、1. コンニャク作りの予習・復習とコンニャクという植物や食べ物の特性について、2. 塾の周辺で取れた梅から、どうやって梅干を作ったか、3. そのほかの塾でとれた食材での加工食品の説明(切干大根、ジャム、ジュース、ゴマ)などの話を聴きました。

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塾でできた梅干の樽を覗き込みました。そのほか、梅酢、切干大根でも、においをかいでいました。

いつも、食べている梅干が、とても手間ひまかけて、かつ、とても理にかなった方法で、食べられるように、保存できるようになっているようになっているのがわかりましたか?





■ 10月25日:共同農園作業 〜秋野菜の世話〜

コンニャク作りのあと、久しぶりに秋野菜の世話を行いました。

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草取りと虫取りを行い、そのあと、ブロッコリーに追肥しました。

虫取りに夢中になってしまう塾生が多かった中、草取りを頑張ってくれた塾生もいました。









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ネットを張っていても入ってくる虫はいますが、ネットは鳥対策、鹿対策でもあるのです。

ネット張りはテキパキと行いましょう。要領がだいぶわかってきたようですね。







■ 10月25日:卒塾アルバム作り

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夜の塾活動の時間は、卒塾の記念になるアルバムのチームのページ作りを行いました。また、午後の塾活動で作って水にさらしておいたコンニャクをゆがいてもらうところを途中で見学してもらいました。

それぞれのチームで、今までの活動の写真から選んだ写真を使って、チームそれぞれの思い出に残るチームのページを工夫していました。




■ 10月25日:コンニャク作り 〜後編(あく抜きの見学)〜

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塾頭さんと事務スタッフがそれぞれのチームのコンニャクを大鍋に移し、ゆがきました。

水の表面には、あく、が浮いてくるのですくいとります。その様子を、チームごとに交替で見学しました。






■ 10月25日:共同生活振り返り

リーダー、サブリーダーの塾生4人が前に出て司会進行や書記を務め、振り返りを行いました。ササゲの片付けも丁寧に出来ていた、コンニャク作りも丁寧に出来ていた、コンニャクイモの収穫でイモを投げていた、講義を聴いていなかった、16ステージになっての共同生活はこれではよくない、などの理由から、30%、40%、42%、43%、45%、50%と数字が出ました。意見を出し合って多数決をとりましたが、30%と50%に意見が分かれてしまい、間を取って40%にすることにしました。

■ 10月26日:チーム農園作業・卒塾アルバム作成

予定では、2チームごとにエンドウ・ソラマメの種まきとダイコンの追肥を予定していました。しかし、開始直前に雨が降り出してしまいました。畝たてをしなければならない、エンドウ・ソラマメの種まきも根もの野菜であるダイコンも雨で土を固めてしまうことは、避けなければならないので、急遽、予定を変更しました。

天候は、午前中小雨がぱらつくかも知れないという状況下で 卒塾アルバム作りがほとんどのチームでまだ未完成な部分を残していたことと、チーム農園作業をまだ行っていなかったことからおやつの前後どちらかをチーム農園作業、残りをアルバム作りとするようにしました。さいわい、雨は朝の雨だけですみ、チーム農園作業を行う塾生は雨に濡れることなく、作業を行うことが出来ました。

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このチームは、チンゲンサイやコマツナといった菜っ葉の芽を教えてもらいながら、間引き移植していました。

これからの季節は、日も短く、気温も上がらないので18ステージまでにそう大きくは育たないかも知れませんが、少しでも、小さな命でも、大切に、はぐくむ、知恵を、ぜひ忘れないでいてくださいね。








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こちらは塾生室で卒塾アルバムのチームページを作っています。あとで自然塾での思い出がよみがえるようなページが出来るでしょうか?










■ 10月26日:ステージのまとめ 〜塾頭の話・共同生活の振り返り〜

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コンニャク作りを行いました。今朝見たらおいしく出来ていました。これも先人の知恵ですが、初めて食べた人がチャレンジしたから出来たことです。同様に、何ごとも経験してこそ知恵やコツをつかむことが出来ます。

前々回、電車内のマナーが悪く恥ずべきことがありました。今回もテーブルに載って壊してしまうということがありました。他の人に迷惑をかけない。ルールを守るというのは当然のことです。さらには、困っている人に手を差し伸べるくらいの思いやりを持って行動して欲しい。


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共同生活の目標の振り返りでは、チーム農園で頑張っていた、ふざけていた、塾頭の話を聴かずに下を向いている人がいた、しゃべり声が聞えた、などの理由から、50%、55%、60%、70%の達成度が出され、人数のばらつきを考えて58%という達成度になりました。






■ 編集後記

今回のステージはコンニャクづくりという食品加工を通して、先人の知恵を、経験として学んでもらいました。また、わずかだけですが、梅干その他の塾の加工食品にも触れてもらいました。最近、年を追うごとに、活動を行っているにもかかわらず、塾生の感覚の中から畑と食事が離れていっている感じがします。それは単なる食農の問題だけでなく、実際の問題を解決する能力の低下だったり、物事を数字化して(定量化も時には必要ですが)済ませたり、結局、人間同士の思いやりや優しさにつながらなかったりというところにつながっている気がします。

もう、2ステージしかありません。少しでも、経験をつんでいってください。

T.K.