2008年度 ・第7期 入塾式
2008年度 ・第7期 卒塾式

第06ステージ〜男子〜

第06ステージ〜男子〜

ステージテーマ:「作物の生育状態を観察し、適切な世話をしよう!」

共同生活の目標:「何事も心を込めてきちんと丁寧に作業する」



今ステージは、共同農園でこれまで植え付けてきた色々な作物の世話をする予定でした。そこでステージテーマを掲題のように定めましたが、天候不順のために結果的には数種類の作物の世話しか行えませんでした。しかし、天候が不順であったために、室内で作物の生育段階に応じて具体的にどのような世話が必要なのかを学習する機会が設けられ、世話といえば肥料と水を遣ることしか考えていなかった塾生たちがチーム農園において様々な種類の世話を考え実行する姿を認めることができました。共同生活の目標には『何事も心を込めてきちんと丁寧に作業する』を掲げ、これまでの期間に覚えた塾での生活習慣に輪をかけて磨きをかけ、真の意味で身につけられるように作業の精度を上げることを意識して生活してもらいました。

■ 05月30日:夜の集い

第6ステージを始めるにあたり、木全塾頭からお話がありました。

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『自然塾で色んなことを学び身につけることが、なぜ大事なのでしょうか。農業からはモノを育てるということは簡単ではないということや我慢することを、調理や清掃を体験することで普段その仕事をしてくれている人の気持ちや大変さを学んで欲しいからです。また、人生を手助けする道具を大切にすることや、将来大人になった時に役に立つ礼儀作法やマナーも身につけて欲しいと願っています』

その他、第3ステージのマナー講座を振り返って、自分はどんなマナーを守れるようになって、どんなマナーがまだ守れていないのかを確認する時間もありました。

■ 05月31日:案山子作り

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土曜日の午前は夏野菜の世話や草刈りをする予定でしたが、雨が降っていたため代替プログラムとして案山子(かかし)作りと鎌研ぎを行いました。初めにスタッフから鋸(のこぎり)の使い方を習ってから実践しました。鋸はとても便利な道具ですが、間違った使い方をしたら怪我をしてしまうかもしれません。しっかりと正しい使い方を身につけましょう。








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各チーム思い思いの案山子が完成しました。これがチーム農園や共同農園のオカボ畑に立ち並ぶ様を想像すると楽しくなりますね。








■ 05月31日:鎌研ぎ

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これからの季節、畑では日々草との闘いです。そこで活躍する道具の手入れ法を身につけておかなくては!ということで、スタッフから説明を受けた後、各自で鎌を研いでもらいました。皆こういった作業に興味があるのか、熱心に時が経つのを忘れるくらい作業に没頭していました。









■ 05月31日:作物の様々な世話について(座学)

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土曜日の午後は「あしおとツアー」ということでダイコンやゴボウ、キャベツに現在必要な世話を講じる予定でしたが、雨天のため室内で「作物の生育段階に応じた様々な世話」について学習をした後、雨合羽を着て実際の作物の状態を観察してもらいました。「葉菜類と根菜類の種まきから収穫まで」&「果菜類の植付けから収穫まで」に必要な世話を体系的に具体例を挙げながら説明しました。写真では、肥料が足りていない葉の色を見極めるためのチャートを披露しています。



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これから共同農園でもチーム農園でも使用することになる自然農薬の説明もしました。自然塾では、化学農薬を使わない代わりに、焼酎にニンニクと唐辛子を漬け込んだエキス(写真)と木酢液(炭焼き時に得られる弱酸性の液体)と酢を数百倍に薄めて使用しています。これによって、植物が活性化されたり、害虫が寄り付かなくなるのですが、原液の強烈な匂いを嗅いでもらいました。




■ 05月31日:あしおとツアー(観察のみ)

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おやつを挟んで、午後の後半は小雨がパラつく中を実際に畑を回って野菜の生育状況を確認してもらいました。ぬかるんだ地面を踏み固めないように各畑の入り口付近や周囲を巡るだけでしたが、やはり「百聞は一見に如かず」で塾生の記憶に残ったようです。






■ 05月31日:星の観察会

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夜の塾活動では、いよいよ星の観察会!の予定でしたが、雨は上がったものの生憎の曇り空。星や宇宙のことなら何でも知っているボランティアの先生に折角お越しいただきましたので、肉声解説付のプラネタリウムや月の満ち欠けの実験を室内で行いました。

左の写真を見ると本物の月を観察できたように思われるかもしれませんが、実はこれは発泡スチロールの球(ボール)を天井から吊り下げただけの模型の月に太陽代わりの懐中電灯の光を当てたものなのです。(写真下)






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模型の月をグルリと取り囲んで各所から見えた光と影の状態を塾生にスケッチして並べてもらうと(右の写真ではよく見えないかもしれませんが)月の満ち欠けというものがどういうことなのかが直感的に理解できるようになっています。この後、塾生たちには仰向けになって天井に映写された星空を見上げてもらい、プラネタリウムを楽しんでもらいました。




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最後にボランティアの先生に色々な質問をする時間を設けました。星や宇宙について白熱する質疑応答が繰り返される中、先生はどんな質問にも丁寧に答えてくれました。この日、宇宙の神秘を感じた瞬間を塾生たちはきっと一生忘れないことと思います。貴重な体験をありがとうございました。





■ 06月01日:あしおとツアー  〜トマト芽かき・誘引、ピーマン・ナス・キュウリ追肥〜

日曜日は前日と打って変わって快晴!共同農園でもチーム農園でも作業に熱がこもりました。

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第4ステージにピーマンとナスを植えつけたましたが、それ以来、夏野菜の世話をしていません。今回はトマトとキュウリも含めた夏野菜全部に必要な世話をしてあげましょう。







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トマトは余分な芽をかいて、伸びた茎を新たに誘引してあげました。集中すると人は同じような姿勢になるらしく、同じポーズで違う人間の写真が何枚もありました。いずれにしても真剣な作業の様子が伝わってきました。









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ピーマンは植え付けた時と殆ど変わっていませんでした。実はピーマンはもっと暑い気候が好きで、今の気候ではまだ元気が出ないそうです。そこで必要な栄養をたっぷりと摂らせるために追肥をし、寒くないように藁をしっかり敷きなおしてあげました。






■ 06月01日:チーム農園作業

おやつを挟んで、日曜日の活動の後半はチーム農園作業の時間としました。

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今ステージはチームの人数が少ないにも関わらず、皆頑張って作業に取り組んでいましたが、前日の講義で作物に必要な世話が色々と見えるようになったのか、皆をまとめたり支持を出したり出来る人間がいないためなのか、大幅に予定時間をオーバーして終了しました。

こちらのチームでは新たな野菜苗を植えつけていました。真剣な態度で丁寧に作業を進めていますね。







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こちらのチームではメロン苗に虫除けのネットをかけた上に雨除けのビニルをかけていました。非常にデリケートな作物ですから手間が掛かりますね。







■ 06月01日:ステージのまとめ

ステージの締めくくりに木全塾頭とステージ担当から話がありました。

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「皆さんは塾に何をしに来ているのですか?人間として大切なことを学び身につけるためです。そのためには面倒でも大変なこともやること。本当の意味で楽しいと感じられるのは楽をしている時ではないはずです。また、ただやるのではなく、心を込めて丁寧にやること。すると形に表れて気持ちも良いし、道具を大切にする気持ちが芽生えます。物を大切にできる人は人も大切にできます。家に帰っても以上のことをしっかり行い、成長した姿を次ステージで見せてください」



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「これまで皆さんは色々なことを出来るようになりましたが、出来るようになったら次はきちんと丁寧に行えるようになりましょう。それを自分から進んで繰り返し行うことで、知らず知らずのうちに身に付いて離れなくなるでしょう。これからも自然塾で様々な経験をすると思いますが、大切なのはそこから何を学び、何を身につけるかです。」





■ 編集後記

入塾式から3ヶ月が過ぎようとしています。今年はやんちゃな塾生が多くて、活動が大変です。さて、皆さんは「一隅を照らす」という言葉を知っていますか。今自分がいる場所で、自分の能力を活かしベストを尽くすと、自分が成長するだけでなく、周りの人も頑張って、お互いが成長します。だから、今、自分に出来る事を一生懸命にすることが大切で、そうすると、自分も友達も、自然塾も成長するということです。そうやって魅力ある人間に成長すると、もっともっと良い仲間や親友が増えるでしょう。今の事を一生懸命に出来ない人は、自分の夢を叶えることも出来ません。一つ一つの農作業や塾活動、掃除などの共同生活を、心を込めてきちんと丁寧に出来ている人は、必ず伸びます。今日から「一隅を照らす」という言葉を、忘れずに実行してください。 H.T.