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(市村自然塾 関東 OB会)
今回のステージでは、土曜日の夜に『マナー講座』があります。共同生活では、自分勝手な行動や発言をしてしまうと周りに迷惑がかかります。「みんなが気持ちよく過ごすためにはどうしたらいいか、どんなところに気をつけたらいいか」を塾生自身に考えてもらいます。また、共同生活の目標は「ルールを守る」です。自然塾には色々なルールがありますが、これはすべてお互いが気持ちよく塾生活を送るためのものです。どれも大切なことなので、一人ひとりがしっかりと意識して過ごしましょう!と呼びかけて第4ステージがスタートしました。初めての仲間と塾生活に対して戸惑いもあるかと思いますが、早く自然塾の生活になれて、18ステージを仲間と大いに楽しんでもらいたいと思います。また、共同生活の目標は、コミュニケーションの基本となる、あいさつをしっかりとしてもらうよう心がけてもらいました。
第4ステージを始めるにあたり、塾頭さんからお話がありました。
ここまでみていて、みんなとてもよく頑張っていると思う。挨拶もできているし、作業も一生懸命覚えようという気持ちが伝わってくる。ただ、細かいところがもう少しだなと思う。雑巾の絞りが甘かったり、脱いだスリッパがバラバラだったり...。そういう細かいところまでできるようになるとさらによくなる。今ステージは、①細かいところまできちんと丁寧に、②自分から進んでやる、③やり始めたら最後までやり通す、この3つを意識して頑張ってほしい。
今ステージ最初の農作業は、1ステージに植え付けたジャガイモの世話です。植え付けてから約1ヶ月が過ぎ、種芋からは多いもので6~7本の芽が出ました。今日はその芽の中から、大きくて元気な芽を2本残して他の芽を抜き取る『芽欠き』という作業をします。大きくて美味しいジャガイモを収穫するための大切な作業です。
「どれがいいかな~?」
スタッフに聞きながら、小さかったり細かったり元気のない芽を探して欠いでいきます。周りの芽まで一緒に抜かないよう、周りの株元をしっかり押さえて慎重に抜いていきます。
芽欠き後は、ジャガイモの両側に肥料をまきました。『追肥』という作業です。低い位置から丁寧にやらないと、ジャガイモに直接肥料がかかってしまい作物が肥料焼けしてしまいます。作物のことを考えて丁寧に行いましょう。
追肥後は、『土寄せ』という作業をしました。土寄せは、①肥料を分解させる、②土に酸素を入れる、ジャガイモは種芋の上に芋ができるため、 ③芋が土から顔を出さないように、という3つの意味があります。また、葉に土がかぶると葉が腐る原因にもなるのでよくありません。この作業も丁寧さを要求されます。
おやつをいただいたあと、ムギワラ畑に移動してゴボウの播きなおしを行いました。ゴボウは2ステージに種まきをしましたが、残念ながら全ての種が発芽しませんでした。色々調べてみたところ、ゴボウはキク科の作物で、キク科の種は一年経つと発芽率が落ちるそうです。それを知らずに昨年の種も使ってしまったため、新しい種は発芽しましたが、古い種は発芽しなかったようです。
芽が出ていないところを探し、前回と同様に1ヶ所に2粒ずつ新しい種を播いていきました。種まき後はたっぷりと水をあげ、これで播きなおしは完了です。今度こそ芽が出てくれることでしょう。楽しみですね。
同じく2ステージに播いたダイコンはほとんどが発芽し、大きいものでは本葉が4葉になりました。ダイコンも太くて美味しいものを収穫するために、『間引き』という作業が必要です。現時点では3本立ちですが、今回で2本立ちにします。抜いた間引き菜は食材として使われ、みんなで美味しくいただきました。
午後は夏野菜の植え付けです。男子は、コイコン畑にトマトとピーマンを植え付けました。
まずは全員で畝たてです。みんなだいぶ鍬の使い方に慣れてきて、その姿も様になってきました。
植え付け前に、農業指導の先生からトマトの特徴について説明していただきました。トマトは「葉・葉・葉・花」の4拍子の作物で、それぞれ90度ずつずれて付きます。よって花はいつも同じ方向に付くので、花を日当たりのいい通路側に植え付けると、世話も収穫もしやすいのです。しかし、今の時点ではまだ花が咲いていないので、花が咲く前の"花芽"をみつけて通路側に植え付けましょう。
3人組みをつくり、①株間を測る人、②穴を掘る人、③苗を植え付ける人、とそれぞれ役割分担をして、トマトとピーマンをいっせいに植え付けました。トマトは花芽を通路側に向けて、ピーマンは植え付け後に元肥をやります。作物によって、植え付け時に行う作業が異なります。
植え付け後は両作物に支柱を立てました。そして、今回はトマトがすでに背丈が伸びて倒れ掛かっていたので、トマトのみ誘引を行いました。これから作物が太ることも考えて、余裕を持たせて支柱に八の字に結びました。
作業の途中で夕立が来てしまいました。しかし全員で協力し、最後まで作業を行いました。最後の作業は敷きワラです。敷きワラには、①雑草を防ぐ、②保水性、③保肥性、④保温、⑤泥の跳ね返りを防ぐなどの効果があります。作物にとってはとても大切な作業ですね。
突然の夕立で作業を優先してしまったため、各作業の説明が十分にできなかったので、塾舎に戻って着替えたあと、食堂に再集合して各作業の説明を行いました。また、自然塾で農薬を使っていない理由、さらに、自然のもので作った防虫液などの紹介もしました。
トマトとピーマンの植え付け時に必要な作業を再確認しました。熱心な塾生は、塾生手帳に記入しながら聞いてくれました。また、自然塾で農薬を使っていないのは、害虫以外の虫も殺してしまい、場合によっては人間にも悪影響を及ぼすからです。さらに、"害虫"とは畑の中で人間が都合よく呼んでいるだけで、一歩外に出ればただの虫です。学校や公園で見つけたからといってむやみやたらに殺さないようにしましょう。
その後は、明日のチーム農園計画を行いました。明日やる作業内容の確認や役割分担はもちろん、スタッフからアドバイスを受けながら鳥獣対策を熱心に考えるチームもあり、みんなやる気満々です
室内で活動している間に雨が止み、そのうちお日様が顔を出し始めました。予定では、夏野菜の植え付け後に全員でハツカダイコンの収穫を考えていましたが、夕立にあってしまったために農作業着が濡れてしまったことと、雨上がりの畑に大勢で入ると畑を踏み固めてしまうことになるため、今回は作業着を2着用意していた塾生にチームから2人ずつ出てもらい、休み時間を利用して収穫に出かけました。
こんなに大きなハツカダイコンが収穫できました!美味しそうだね。
マナー講座では、ボランティアの百瀬さんと一緒にマナーについて考えました。
マナーとは、お互いが気持ちよく過ごすための約束事です。マナーを守るためには、相手に対する「思いやり」や「気配り」が必要です。みんながマナーを守ることができれば、ルールなんて必要ありません。今まではスタッフが「こうしよう!」と色々なルールを決めていたけれど、今日は自分たちで18ステージまで守る約束事を決めます。
マナーが必要な場面はたくさんありますが、今回は「通塾」「食事」「入浴」の3つの場面におけるマナーについて考えてもらいました。まずはチームで話し合い、それをチームごとに発表してもらいました。そして今度はそれをもとに、全員で1つの場面につき1つのマナーに絞りました。
約束事が決まったら、今度はそれをひとつの紙に書き出します。「自分たちでこの約束事を決めました。18ステージまでこの約束事を守ります」という誓いの意味を込め、サイン代わりに自分の手形を描いていきます。そして最後に、みんなで決めた約束事を中央に書き出して完成です。
1、電車の中で静かにする。
2、文句を言わずに残さず食べる。
3、シャワーや水のかけ合いをしない。
よくみると、みんなが手を繋いで約束事を囲んでいます。みんなで決めた約束事です。18ステージまでしっかり守っていこう!
最終日は一日チーム農園作業の時間です。「チーム農園はいつ?」「チーム農園はまだ?」という声が多く、みんながとても楽しみにしていた時間がやっと訪れました。今ステージは、どのチームも種まきや植え付ける作物がたくさんあります。さぁ、チームで協力して頑張ろう!
作業に入る前に、まずはチーム全員で作業内容の確認です。全員がやるべきことを理解していないと、協力して作業することができず、また、時間を持て余してしまう人もでてきて効率がよくありません。時間がかかってでも、この始めの確認作業がとても大切です。
色々な色のカラーピーマンを植え付けています。苗の扱い方は共同農園でもう何度かやっているので慣れてきた様子...
手際よく植え付けていました。
育てるのが難しいと言われている『メロン』に今年もチャレンジしているチームがあります。みんな「伝説をつくる!」と意欲満々です。今日は植え付け後、敷きワラをし、ネットをかけ、さらにはその上にビニールもかぶせて寒さ対策は万全のようです。2週間後が楽しみですね。
今ステージはマナーについて考えてもらいましたが、マナーとは、相手に対する優しさや思いやりです。また、今回は自分たちで約束事も決めてもらいました。自分たちで決めたことには責任をもって、18ステージまでみんなでしっかり守っていってください。それと、金曜日の夜に話した3つのことのおさらいです。みんなには、何事も自ら進んでやれる人になってほしいと思います。そしてやると決めたら最後までやり通すこと。そのときは早くやる必要はない。心を込めてきちんと丁寧にやること。心を込めることで愛着がわき、例えば使っている道具も大切にできる。物を大切にできる人は、人も大切にできます。
今ステージでは、『ルール』と『マナー』について考え、意識して生活しよう!と取り組んできました。その中で感心したことは、金曜日の夜にルールについて話をすると、自分が守れていないルールをきちんと自覚して、すぐに塾生手帳に書き出す塾生がいたり、活動中、スタッフから言われなくても塾生同士で注意しあったり声を掛け合うという場面がみられたことです。言われてやるのは簡単ですが、自ら率先して行動を起こすには、どこかで常に意識していなければできないはずですし、何よりも、相手や周りのことを考ることができていなければ、注意や声かけという行動には至らないはずです。そういう意味で、今回自ら行動を起こせた塾生は本当に素晴らしいと思います。また自然塾の塾生には是非、自分さえ良ければいい、ではなく、常に相手や周りのことを考えて行動・発言できる人になってほしいと思います。
M.S.
ほかにもイロイロあんなこと、こんなこと。自然塾豆知識コーナー